熊本県でも有数の米どころ、人吉市・球磨地方。ここに全国に名を馳せる球磨焼酎がある。化学肥料をほとんど使わないアイガモ農法でつくられた良質な米を原料に、日本三大急流の一つとされる球磨川の水を使い、丁寧に手づくりで樽貯蔵されて仕上げられる「鴨の舞(かものまい)」。長期間の樽焼酎で寝かせられる古酒は、琥珀色で、ウイスキーのようなコクと、バニラに似た芳醇な香りで愛される。
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「鴨の舞」は今春開催の全国酒類コンクールにおいて、本格焼酎部門(米、麦、芋、黒糖、そば、その他を原料とする本格焼酎全般)にて全国1位を獲得した。同コンクールは全国酒類振興会の主催で、春と秋の年2回開催される。
一方で、この「鴨の舞」シリーズに今年、新製品が誕生した。独自の製法を駆使し、その年に可能な限りアルコール度数を高めることに成功した製品を「鴨の舞 燦(さん)」とし、限定本数を販売する。今年の「燦」はアルコール43度で、可能出荷本数は800本。
「大切な方への贈り物や晴れの日の乾杯などの“とっておき”の高級品として認知をいただきたい」(メーカー担当者)
「鴨の舞 燦」は現時点では、JR熊本駅、阿蘇くまもと空港、城彩苑桜の馬場にある土産店「旬彩館(しゅんさいかん)」での直販、および卸メーカーへの問い合わせ(
http://higo-liquor.co.jp/)に限られる。
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球磨焼酎は、「人吉・球磨地方でつくられた米のみを原料とし、球磨川の水で仕込んだもろみを、人吉球磨の空気の下で蒸留し、瓶詰めされた焼酎」として定義される。ウイスキーのスコッチ、ブランデーのコニャック、ワインのボルドーのように、世界貿易機関(WTO)によって地理的表示の産地指定を受けた国際ブランドだ。
今回の「鴨の舞」全国1位、そして限定生産の新製品「燦」の誕生は、球磨地方、ならびに“県産酒で乾杯”を条例化する熊本県の活性・復興に一役買っていくだろう。
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投稿:2019年6月6日(木)