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熊本の「おいしい」「たのしい」「すごい」ニュース!!

熊本の「おいしい」「たのしい」「すごい」にまつわるニュース!!

「好きなこと」を貫いて続けていれば、道は自ずと開けていく-。/元女子ハンドボール選手:巻 加理奈さん

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 ★くまもと偉人★

 

今年2019年は、11月30日から12月15日まで、女子ハンドボールの世界選手権が熊本で開催される。
ハンドボール女子日本代表としても活躍した巻加理奈さんは、2013年に現役引退。「もし現役だったら、地元・熊本での世界選手権は最高の舞台だった」と言葉では悔やみながらも、現在の日常は現役時代よりも明るく、アグレッシブかもしれない。

 

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【現在の仕事、生活】
-熊本に生まれ育ち、高校卒業後は地元で女子ハンドボールの名門、オムロンに入社。引退後、同社を退職してからも、しばらくは地元に残ったが、現在は福岡で新鋭のスポーツメーカーで営業職に従事する。

 

「ZHOUKA[ゾカ](https://www.zhouka.jp/)という新しいスポーツブランドの会社で、お客様と、自社の契約デザイナーや海外工場との間の調整役。ブランド代表と一緒にお客様をお訪ねして、いろいろな形のご提案をして、お客様のご要望を叶えられる形を実現するために、案件を自社に持ち帰って検討して……という、ブランドのファンづくりが今の仕事です」

 

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-スポーツブランドの営業と平行して担っているのが、子供たちに「スポーツの楽しさ」を伝えるインストラクターとしての役割。現役時代さながら、颯爽とスポーツウェアに身を包み、スクールやイベントなどに足繁く赴いては、主に未就学児と一緒に体を動かしているという。

 

「鬼ごっこをやったり、日替わりで球技をしたり、ステップの練習をしたり……です。特定種目のスキルを教えていくことよりも、もっと手もっと手前、スポーツを通した自主性や協調性の育成に重きを置いています。スポーツが得意でない子も、体を動かすことの気持ちよさと、体を動かすことを介したさまざまな人たちとコミュニケーションが好きになってくれるように……何かの種目が上達することよりも、挨拶をしましょう、みんなと仲良くしましょう、器具を大切にしましょう、そういった感覚を身に付けさせていきたいと思っています」

 

「私自身が、幼い頃からやっていたハンドボールなどのスポーツを通して、一人の人間としての大切な多くのことを学ばせていただきました。今度は私がそのきっかけをつくる側になっていきたい。子供は、ちょっとしたきっかけで、その後の人生に大きな影響が残る。私は子供たちが将来、人生を明るく過ごしていける、小さな小さなきっかけづくりができればとの想いを持って……子供たちと一緒にはしゃいでいる、といった感じです(笑)」

 

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-引退直後は、「元々好きだった」アパレルの仕事に就いた。同じタイミングで、趣味としてフットサルも始める。「ハンドボールは周りにできる人がいませんから」。アパレルとスポーツは、彼女を形成する二本柱。

 

「高校も一応、服飾系で、アパレルには昔から興味がありました。女子ですから(笑)。一方、引退後に始めたフットサルも、コートの広さはハンドボールに近いですし、簡単にできそうな気がして(笑)。現役引退後も体は動かしていたい。スポーツは私にとって切り離せないものです」


「この二つの“好きなこと”が結果として……今の仕事、生活に繋がっている。好きなことを貫いて、ずっと続けていれば、きっと良いほうに繋がっていく。私はご縁に恵まれた限りなのですが、諦めずに、まっすぐに、好きなことを続けていれば、その姿勢を見てくださる方に出逢えて、道は自ずと開けていくのかもしれません(笑)」

 


【現役時代~引退】

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©JAPAN HANDBALL LEAGUE

 

-ハンドボールを始めたのは中学校から。恵まれた身体能力ですぐに頭角を現し、スポーツ推薦で入学した高校卒業後、地元企業のハンドボール部へ。しかし、社会人になって初めて「基礎」を学んでいく。

 

「社会人として実業団でハンドボールをするようになって痛感したのが、学生時代は、いかに自己流の“ハンドボール的”な遊びだったんだな、ということ(苦笑)。ただただパワーに頼ってプレーしていた自分のプレーがまったく通用しなくって、社会人チームに入って、初めてハンドボールとは何か?というレベルから、基礎から教えていただきました」

 

「実業団時代は、午前中は事務仕事などをこなして過ごし、午後から練習という一日。仕事でもハンドボールでも、とにかく教えていただいたのが、目配り、気配り。加えて、敬語の使い方や上下関係という、本当に人間として基礎的な部分です。今も自分が社会人として過ごしていけているのは、オムロン時代に教えをいただいた先輩、上司のおかげ。本当に感謝しています」

 

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-実業団チームでも、粗削りながら順調に成長し、日本代表選手としても活躍する。やがて、引退の決断も、日の丸を背負って戦った節目にあった。

 

「ロンドン五輪を目指していたとき。今までにないくらい過酷な練習を重ねて、心身ともに極限まで自分を追い込んだのですが、あと一歩のところで本戦へは進めませんでした。でも……もちろん悔しかったのですが、不思議とすっきりとした気持ちになったんです。挫折とも、悲観とも違う、やり切ったという爽快感。代表を退き、その後1年間は所属チームで後輩の育成に微力ながら尽くして、そして引退を迎えました」

 

-現役引退から6年、熊本での世界選手権を控える今年。「出場」への未練はありながらも、今はハンドボールの魅力をPRしていく立場を自覚する。

 

「ハンドボールは格闘技(笑)。接触プレーは多いですし、展開も速い。シュートシーンは華麗で、空中で体勢を変えるようなアクロバティックなところは見どころだと思います。女子でも、シュートボールは速い選手で時速100キロくらい出ます」

「シュートシーンは見どころですが、個人的には、ディフェンスの駆け引きを見てほしいんです。相手の攻めを封じるときって、体でバーンとぶつかるのではなく、相手の攻めの選手を巧妙に罠に仕掛けるようなプレーをしているんです。攻めの選手がボールを奪われたとき、その直前のディフェンスの動きを思い返していただけると、ハンドボールの奥深さが感じられると思います」

「地元での世界選手権……出たかったですよ。現役だったら。でも、タイミング。自分はもう出られる立場ではない代わりに、可能な限り直接応援しますよ。最前線で!」

 

 

 


【熊本と「食」】

-トップアスリート時代から、実は食に関してはさほど節制はしていない。

「野菜は好きじゃなくて……。でも現役時代はなるべく意識して野菜を採るようにしていました」
「今も自炊はほとんどしないのですが、数少ない得意料理は野菜サラダです。簡単ですから(笑)」

-大好物は焼肉。

「肉! 以上。焼肉が好きですね。塩、コショウの、簡単な味付けで十分です。肉の中でも、豚肉は疲労回復の効果があります。……って、アスリートっぽいことを言ってみたりますが(笑)、昔から好きなものを食べて、ストレスを溜めないことが、元気の源です」

 

 

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-「好きなことを続けていれば、良いほうに繋がる」。
兄と弟は元Jリーガーという、スポーツ一家に育った加理奈さん。「好き」という熱い気持ちに加え、持ち前の明るさ、アグレッシブな姿勢があるからこそ、「良いほうに」向かう必然を生んでいくのだろう。

 

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巻 加理奈[まき・かりな]
1982年7月13日、熊本県小川町生まれ
元ハンドボール選手/ZHOUKA JAPAN
(取材日:2019年5月19日)

 

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投稿:2019年6月14日(金)