交通量以上に「立ち寄り」は大幅減少中
熊本から鹿児島・宮崎方面へと向かう途中に位置し、平時は1週間に約2万2千人以上の立ち寄りを誇る、南九州最大級のサービスエリアが宮原サービスエリア下り線(八代郡氷川町)。同エリアでも現在、個性的なディスプレイが評判の土産売店も、かつて「いきなり!ステーキ」の高速道路初出店で話題を集めたフードコートも、他の例に漏れず、立ち寄り客は激減している。
平日は物流ドライバーが散発的に訪れ、手短に食事を済ませる光景が少々見受けられるものの、週末は家族連れの姿がなくなり、閑散とする。
「4年前の熊本地震後よりも、立ち寄られるお客様は少ない(同エリア勤続5年のスタッフ)」。
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全国に緊急事態宣言が発令された4月7日以降、2週間における同エリア販売商品の「数量」を見ると、今の状況が如実に示される。
販売数量の1位は、テイクアウトでは七城メロンパン、イートインでは熊本ラーメン。前年同期間とトップの顔ぶれは変わらないものの、それぞれ今年の販売数量は、前年同期比4分の1にまで落ち込んでいるという。
一方、土産売店では、昨年4月前半は地元銘菓の「肥後太鼓」がトップの販売数量であったのに対し、今年はマスクの売れ行きが群を抜く。
マスクの入荷は不定期で、棚に並び次第すぐに完売するため、告知はしていない。
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西日本高速道路サービス・ホールディングスによると、今年4月上旬の宮原サービスエリア下り線の交通量は、平日で約2割減、休日では約4割減(全車種合計)という。24時間営業であったフードコートも本日時点では8:00-20:00の12時間営業になるなど、同エリアでも、各所が軒並み短縮営業に切り替わっている。
移動交通手段において、乗用車は他の移動交通手段に比べ、他者との接触は回避しやすい。しかし、外出自粛を求められている現況、南九州最大級の「立ち寄り」スポットも、まだしばらくコロナウィルスの影響を受け続けるであろう。
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【宮原サービスエリア下り線(九州自動車道)】
[住所]熊本県八代郡氷川町早尾1051
[営業]平日…9:00~18:00 / 土日祝…9:00~19:00(インフォメーション)
※店舗ごとに異なる/営業時間は状況により変更あり
[定休]無休/通常時
[駐車]小型車用83台/大型車用20台
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投稿:2020年4月29日(水)
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