全国「移動量」調査by.Google×BIツール「Tableau」~熊本編~
検索エンジン大手のGoogleでは、4月3日より「娯楽関連施設」、「食料品店やドラッグストア」、「公園」、「公共交通機関」、「職場」、「住宅(自宅)」の大分類における行動傾向を匿名を条件に位置情報データを収集、時系列でグラフ化したレポート、「COVID-19 Community Mobility Reports」を全世界に公開中。同レポートは世界131 カ国が分析対象で、国レベルだけでなく、地域ごと(日本においては県単位)の情報までが掲載されている。
データ活用支援を展開している株式会社カホエンタープライズ(本社:福岡市博多区 代表:柳瀬隆志)は同レポートと、自社ツール(BIツール「Tableau」)とを組み合わせ、国内47都道府県における「移動量」を可視化し、一般公開した。移動量のプラス、マイナスの数値は、2020年1月3日~2月6日の5週間における該当曜日の中央値が基準となっている。
>Tableau×Googleによる日本人口の地域別&場所別移動量データ
熊本県に照準を絞り、4月の1ヶ月間の平均集計を見てみると、「住宅(自宅)」滞在以外の移動は、すべて控えられていることが確認できる。
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熊本県内の調査協力者の4月1日~30日までの移動量の平均値では、「公共交通機関」がマイナス32.5%と顕著な縮小幅を示す。外出自粛要請もあり、プラスは「住宅」(8.6%)のみだが、住宅滞在率は思いのほか高くない。
「公園」への移動は4月5日のプラス32%、4月29日のプラス19%と大きな山場はあったものの、おおむね減少。4月7日の緊急事態宣言後、最初に迎えた日曜(12日)はマイナス60%となり、大幅なプラス移動が見られた前週日曜(4月5日)との差は92%にも及ぶ。
「公共交通機関」は軒並みマイナス基調が続き、緊急事態宣言後、最初の日曜(12日)がマイナス55%、翌週日曜(19日)、次の日曜(26日)に至ってもマイナス49%と、休日の外出を控えた傾向が明らか。
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Googleのレポートで分類される項目(駅・外食/小売レクレーション施設・公園・住居・職場・食料品/ドラッグストア)について、熊本県における具体的な場所、施設は非公開。そのため内情は測りかねるものの、県内において、4月の一定の移動自粛状況は示された格好。
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熊本市が自粛期間中に作成した、熊本城と加藤清正を題材にしたポスター“籠城じゃ。”も、外出を控えた市民にはあまり目に触れなったかもしれない。
昨日の政府の発表により、熊本県は緊急事態宣言は解除となった。「移動量」にも新しい変化が生じてくるだろう。
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投稿:2020年5月15日(金)
🌸レポートは投稿日時点の内容です(写真はすべてイメージ/撮影は緊急事態宣言の解除前の5月初旬🌸